介護士のストレスの原因とは?
介護士がストレスを感じる原因の一つは、職場環境です。介護を必要とする人は年々増えていますが、それを支える介護士が足りていません。そのため、一人ひとりにかかる仕事の負担が大きく、残業や休日出勤が常態となっている職場もあります。希望通りに休みが取れないことも少なくありません。
また介護士は人との関わりが多い仕事です。一緒に働くスタッフはもちろん、介護を受ける利用者やその家族とも良好な関係を築く必要があります。ときに利用者から心無い言葉を投げつけられたり、暴力を振るわれたりすることもあるでしょう。そういうときでも感情的にならず、冷静に対処しなければなりません。
そういったことがないとしても、介護士は感情労働です。表に見せる感情と内に秘めた感情が乖離していることも少なくないでしょう。疲れていてそんな気分ではないのに、ニコニコと笑顔を絶やさず仕事をしなければならないのは、心理的に大きな負担になります。
肉体的な負担が大きいことも、介護士のストレスとなる原因の一つです。特に特別養護老人ホームなど、利用者の介護度が高い施設で働いていると、利用者の体を支えたり持ち上げたりする機会も多くなります。
24時間介護が必要な入居タイプの施設では夜勤もあり、生活リズムが崩れてしまうこともあるでしょう。生活リズムが崩れると、寝れなくなったり、寝たのに疲れが取れなくなったりといった不調も出てきてしまいます。
こうしたストレスの原因は、自分の行動で改善できるものもあれば、そうでないものもあります。自分の行動で改善できない場合は、無理せず人を頼ることが大切です。